生き残り競争の厳しさ severity of the survival race 2005 4 27
少子化は、鉄道会社にとって、つらいものとなります。
まず、通学定期の利用者が減少し、その後、通勤定期の利用者が減少します。
たとえ人口が減らなくても、若者が減少し、高齢者が増えているならば、
それも、鉄道会社にとっては、減収要因となります。
だから、少子化社会において、
鉄道会社は、生き残り競争の厳しさを実感しているはずです。
人口が増えなければ、当然、鉄道利用者も増えません。
これは、競合する鉄道会社にとって、パイの奪い合いとなります。
つまり、誰かが儲かれば、自動的に、誰かが損をします。
こうした激しい競争の中で、
安全性や品質が疎かにならないように努力すべきです。
少子化社会 society with fewer children 2005 4 25
先日、「駅なか」という商店街に行って来ました。
場所は、埼玉県の大宮駅です。
ホームのエスカレーターを登ると、もうそこは、お店の中に入っているのです。
つまり、ホームの階段を上がったところは、お店の中で、
そこを通過してから、改札口となるのです。
お店は、上品な感じで、若者が対象かもしれません。
夕方だったからでしょうか。
平日にもかかわらず、にぎわいを見せていました。
しかし、「駅の中」は、商売繁盛ですが、
駅の外、つまり駅前商店街の人たちは、渋い顔となるでしょう。
少子化の進行で、若者の数は、減少しています。
つまり、若者という消費者に関しては、「パイの奪い合い」となっています。
こうしたことは、不幸なことです。
これは、小売店から見れば、
「誰かが儲かれば、自動的に、誰かが損をしている」という社会です。
少子化によって、若者という消費者は増えませんから、
誰かが、パイを多く食べれば、残りの人は、食べられるパイの量は少なくなります。
人口増加社会では、若者という消費者は、どんどん増えていきますから、
誰かが、パイを多く食べても、パイ自体の大きさが大きくなっていきますので、
残りの人にも、十分な大きさのパイが残っています。
要するに、少子化社会というものは、
「誰かが儲かれば、自動的に、誰かが損をしている」という社会です。
つまり、少子化社会は、競争激化を招くのです。
少子化→市場規模の減少→企業の売上高の減少→給料の減少。